赦し 2/3

午前10時、今日もいつものようにすっきりしない目覚め。なぜすっきりしないかって?そりゃあ、今日はやらかしの件で謝らないといけない日だから。とりあえず気を紛らわすためにバラエティを観ながら昼食を食べて昼寝して、全裸監督を一気見した。

 

午後5時52分、いよいよバイト先の扉を開ける。控室(あの部屋の名前なんて言うんだっけ、そうだ休憩室だ)で着替えようとしていたら店長にすれ違った。

 

僕「すみませんでした...本当にすみません...(蚊の鳴くような声)」

店長「おいっ!おいおい!おいっ!」

僕「本当にすみませんでした...(0.00001デシベル)」

店長「気にすんな気にすんな〜」

 

後で詳しく聞くと、現金書留でお金だけ送って対応は終わりだということ。「次同じミスしなければいいから」と言って許してくれた店長はなんだか尊かった。許された、というか赦されたという感じだ。結局この日はそのことを一切思い出すことなく退勤できた。

 

過度の気にしぃな僕の気の動転はこれで一件落着だ。よかったよかった。無事に全裸監督も見終わったし、今日はいい一日だった。いぇい。

こびりつく 2/2

今日はたくさん映画を見る日にすることにした。イオンシネマのワンデイパスを買い、映画を三本映画館で観た。本当はプペルも観ようと思っていたがタイムテーブルの勘違いで観れなかったが、まあプペルだし別にいい。本当に観たかった三本は観れたから悔いはない。全部本当に面白かったし、劇場で観る映画はやっぱり最高だった。そういえば、1本目のときに僕の席に座っていたおっさん何者だったんだろう。スルーしたけど。

 

本当に、本当に楽しかったのだが、僕の脳内の15%くらいはまだ一昨日バイトでやらかしたことを引きずったままの状態にある。だから観ている最中の何気ない場面でやらかしたことを思い出し、翌日店長に謝らないといけないことを考えて憂鬱な気持ちになってしまう。やはり映画は、精神状態が安定している時に観るべきだという教訓を得た。まあ僕に精神状態が安定している時などあまりないのだが。

 

好きな映画を観て、好きな飯を食べて、帰ったら好きなバラエティを観て、単純だが本当に充実した一日になった。もちろん人と一緒に過ごすこともとても楽しいし大好きなのだが、1人で過ごす時間もそれと別の楽しさがある。別にどちらの方が楽しいとかではなく、どちらもそれぞれの楽しさがあるし僕にはどちたも必要だからそれでいい。

 

明日は店長に謝らないといけない。まじできつい。

2/1 やっぱりうまくいかない

昨日はバイトでやらかした。僕のせいでクレームが入った。正確に言うと、クレームを入れられたあとの僕の対応が良くなくて追いクレームをやられた。だからかなり落ち込んだ。普段なら10分で帰れる道を30分くらいかけてトロトロ自転車を漕いで、逆サイレントマジョリティーといったところだ。

 

めちゃくちゃ落ち込んだ。色々考えた。クビになったらどうしよう。いや、それどころじゃ済まないかもしれない。「某ファミレスでクソ対応をされた」とツイートされて、それが拡散されて何十万、何百万もの人の目に留まってしまうかもしれない。それがまとめサイトに上げられてもっと大勢の人の目に留まってしまうかもしれない。そうしたら損害賠償もしないといけなくなってしまう。大企業を相手に、ちっぽけな大学生の僕が勝てるはずない。ああ、人生詰んだかもしれない。

 

今日はヤケ酒しようと思いコンビニでお酒を買って帰ったはいいものの、なかなか飲む気になれない。僕が何もかもを忘れようとしている間に店長は本部への対応で追われているのではないだろうか。考えているうちに涙もこぼれてきたし、結局11時にシンパイ賞をTverで見始めるまで1時間半くらい掛かった。そこからのことはよく覚えていないが、冷凍のお好み焼きとベビースターを頬張りながらゴクゴクお酒を飲んでいた気がする。

 

朝起きたときにはちょっとテンションが下がっていたくらいに落ち着いた気がする。冷静に考えればクレームを入れる奴が頭おかしいに決まっている。もちろん僕も悪いのだが、そこまで落ち込むことではない。そういえば先輩も「ドンマイ笑」みたいな感じで落ち込む僕を軽くあしらっていた気がする。気にしない気にしない。

 

と思っていても気にしてしまうのが僕の性である。洗濯物を干していても推しの動画を見ていても、やっぱり昨日のことが頭から離れない。美味しいものを食べて忘れようと考えてスシローに向かうも、やっぱり忘れられない。

 

そんな中、僕に天使が舞い降りた。乃木坂の金川紗耶ちゃんの「みな天才だカーニバル!」という映像を何気なく見たのだが、とにかく救われた。「生きているだけで天才だ!」ということを徹底的に刷り込んでくる。見てたらだんだんそんな気もしてくるし、やんちゃんが可愛いから癒される。

 

生きとし生けるもの

みんな好きなように生きていて

あなたも私も天才だ

天才だカーニバル!

 

やんちゃんありがとう。

あれれ 1/27

ほら見たことか、結局日記など続きやしない。5日か6日更新していないではないか。この期間僕は何をしていたのだろうか。映画を見たり本を読んだりと文化的な生活をした一方、全裸監督にハマり世俗的な生活もした。そのあとはオンライン講座を受講しないといけなかったので渋々受講した。そんなところか。

 

問題は月曜の過ごし方である。オンライン講座を受け終えた僕は友人に誘われて,後輩と4人でお酒を飲みに行った。もちろん少人数で密を避けたうえでである。午後5時から飲み始めるという罪悪感も相まってとても楽しく飲んでいた。話すのが上手な友人とノリのいい後輩たちだったので僕としてはすごく助かったし楽しかった。もちろん料金は後輩の分を僕と友人で出し、気持ちよく奢ったところでもう一飲みしようと公園に向かう。

 

残念ながらここからは記憶が一切ない。後輩が撮っていた写真や動画によると、僕は完全に溶けて公園と一体化していたようだ。自分の身体を公園にぶちまけ、それをひとしきり受け取ってもらっていた。

 

10時半頃に目が覚めたはずだ。その後は申し訳程度の理性を振り絞ってなんとか家に帰り、眠りについた。

 

起きたら朝6時だった。しかも全く眠くない。異例中の異例である。前日の自分は何をしていたのだろうかと思いLINEを振り返ると驚愕だ。後輩2人に2000円づつLINEpayで送金しているではないか。どういうことだ。本当に意味がわからなかった。謝罪のつもりなのだろうか。まあでも今更やっぱあげないとかはできないので仕方ない。

 

その後はバラエティを見て朝食兼酔い覚ましの牛丼を吉野家に頬張りに行ってオンライン講座を受けた。

 

「投げやり」

文化 1/21

起床してすぐ、僕はカメラを携え渋谷に旅立った。写真を撮るために。昨日書いた通り、とりあえず課題を片付けるためにメルカリで安く買ったミラーレスカメラで写真を撮りに行かないといけなかった。

 

腹が減っては戦ができぬ、ということでまずはラーメンを食べに行った。久々に味噌ラーメンをお店で食べたのだが、あっさりめな味と少なめな量の麺になんだか満足いかなくなってしまっていた。こってり豚骨醤油ラーメンに慣れすぎてしまったのかもしれない。慣れは怖い。

 

とはいえ美味しく味噌ラーメンを平らげ、撮影に向かう。だが、渋谷の街にカメラを携えた人は基本的にいない。そのことに何となく怖くなった。もちろん知り合いに会ったりするわけがないし、知り合いに会いさえしなければ何をしても恥ずかしくないというスタンスで生きてきたのだが、いつの間にそんな発想になってしまったのだろうと怖くなった。結局渋谷では、恥ずかしさを堪えて3枚ほど写真を撮っただけで去ってしまった。

 

とりあえず写真を撮る用のスポットに行こうと思い、オタク心も相まって乃木神社に向かった。乃木神社はいい所だ。荘厳な雰囲気だし「オタクの聖地」感もある。ようやく、カメラの電源を入れる勇気を入れ、パシャパシャと撮り始める。併設されている公園や庭園でも撮る。やってみると結構楽しいものだ。まだまだ初心者なので全く技術は伴っていないが光の加減を調節したりして自分なりの表現をしてみるというのも楽しいものだ。

 

調子が出てきたので街中に出ても色々撮ることができるようになってきた。ちょっとした公園に入ったり街中の建物を撮ったりした。心なしか上達を感じた。カメラを持つと散歩が楽しくなるというのはきっと本当だ。

 

課題も無事終わらせ、帰ろうかとしたが何だか文化的な一日を過ごしたい気分だったので書店に寄り、本を1冊買って帰ろうとしたその刹那、駅の中で「献血」の2文字が目に飛び込んできた。そういえば2年くらい献血をしていなかったのでボランティア精神が久々にビンビンして入ることにした。特に感じたことは無い。

 

家に帰って本を読んでアメトークを見て。文化的だったぁ。

不注意 1/20

昨晩はなぜか寝れなかった。気づけば4時半になっていた。怖すぎる。お酒を飲めまないと眠ることのできない体になってしまったのかもしれない。一種の中毒なのだろうか。怖すぎる。

 

そんなこんなで起きたら12時、ヒルナンデスが元気に始まっていた。ヒルナンデスには推しが出ているので14時までテレビにかじりつく。その後は何をしていただろう。バラエティを見たところまでは覚えている。そうだ、レポートがまだ一本残っている。確かテーマが自由なレポートだったはずだ。自由に書こう、と思い自分の好きなラジオについて書こうと思い、ラジオを聴きながら論文を何本か読み、書き進めた。17時20分頃まで書き、準備を整えバイトに向かう。

 

バイトは相変わらず暇だ。締め作業をする先輩の仕事を奪うことで生きていく。閉店は8時だがそれ以降もテイクアウトとウーバーイーツは受け付けているので雇用を守ってくれている。8時過ぎにウーバーイーツの一件の注文が入った。そこには「おつまみ盛り合わせ3人前」と書かれていたので「おつまみ盛り合わせx3」と伝票を打った。だが、キッチンの方に伝えた後、それを見た先輩が違和感を感じよく見てみるとそれは「おつまみ盛り合わせ3人前x1」だった。おつまみ盛り合わせは3人前がデフォルトらしい。なんだよそれ。だが、それは僕の不注意だ。おまけにスクロールしてみるとまだ蕎麦と寿司の注文が残されていた。不注意が過ぎる。

 

その後もう1件ウーバーイーツの注文が入ったのだが、そこではシンプルに伝票の打ち間違いをして、またキッチンの方に「すみません!まじですみません!」と謝る。笑ってくれたのが救いだった。短時間にした不注意記録の更新だ。

 

帰宅し、レポートを書き進めようとするが、僕は不注意に敏感になったので一応、先生の指示をもう一度振り返ることにする。するとそこには「授業で習ったことを踏まえ」、自由に課題を提出するようにという指示があった。むろん、授業でラジオの話など一切していない。危ない危ない。無のレポートを一本生成するところだった。どれもこれも、僕の不注意というか、奢りのせいだ。今更新しいレポートを書くのは気が引けるしそもそも授業をあまり聞いていなかったので、授業のテーマの1つ「コロナ禍」をたよりに「コロナ禍を1枚の写真で表す」という課題を自分に課そうと思う。明日は僕のミラーレスデビューだ。見守ってくれ。

あーあ 1/19

あーあ。せっかく日記を書くと決めたというのに1ヶ月も経たないうちに飽きてしまったみたいだ。ここ3日間は部屋の片付け以外何をしていただろうか。そうだ、一昨日の昼はバイトに入り、激暇楽金稼ぎタイムだと思っていたら緊急事態宣言を知らない人々がランチに駆け込んで来て思いがけぬ多忙に見舞われた。昨日の記憶は本当にない。部屋の片付け以外は何もしていなかったのだろう。

 

今日も僕の朝はのんびりと始まる。2時間ほど、寝ているのか起きているのかわからない時間を過ごした後、AbemaTVでしくじり先生を見ながらカップカレーうどんをすする。僕もしくじらないようにしないと、と教訓を得たので「何かしないと」と駆られ、ニトリに自転車を走らせる。

 

「大理石風フロアマット」みたいな名前のものを買い、床に敷き詰めていく。塵まみれのカーペットの上を無機質なフロアマットで侵略していく快感は筆舌に尽くし難い。部屋の雰囲気を一変させることができ、この作戦は大成功に終わった。6畳一間、収納無しの東京とは思えない家賃の安さを誇る僕の家も、あらゆるものを端に追いやり中央にスペースを作ればそれなりに居心地のいい空間ができあがる。

 

この機会に、あらゆるものを断捨離することにした。高校時代に買ったセンスの悪い服たちから2年近く自炊(笑)をしていた遺産である汚れまみれの食器を全て捨ててやった。だいたい、食器など丼と鍋と小皿1枚と箸とスプーンとコップ1つさえあれば十分である。

 

洗うことを放棄されたかわいそうな食器たちは全て燃えないゴミのオレンジ色の袋に詰め込まれてしまったので、100円ショップで丼と箸とマグカップだけ買うことにした。大きすぎないプラスチック製の丼とオーソドックスな木製の箸と赤いプラスチック製のマグカップを手に入れた。

 

6時からは友人と焼肉食べ放題に行った。ここも緊急事態宣言を知らない人々で埋め尽くされており店員さんには思わず同情してしまったのだが、申し訳ないがたらふく食べさせてもらった。友人に引かれるほど肉と米をかき込んだ。質の悪い肉でも美味しいと感じるようになったことで自分の舌の質の低下を実感したが、自分が美味しいと感じればそれでいい。

 

家に帰り、妙にスッキリした家に驚かされる。足下は服で埋め尽くされていないしあちらこちらにペットボトルや使用済みティッシュが転がったりしていることもない。なんて居心地のいい空間なんだろう。思わず文化的なことがしたくなったので久々に読書(芸人さんのエッセイ)に勤しむことにした。

 

いくらすっきりしたとはいえ、ここは築35年の古アパート、部屋は冷えきってしまう。早速、100円で手に入れた赤いマグカップの出番だ。お湯を沸かし、スティックカフェオレを2杯飲んだ後、実家から仕送りで送られてきたほうじ茶の控えめな佇まいに思わず目を奪われた。賞味期限を見てみると2020年3月10日。だが彼を見放すことは僕にはできなかった。ティーパックを赤いマグカップに入れ、お湯を注ぐ。

 

一口飲んで気づいたのだが、味がわからない。人は情報の7割だか8割だか9割を視覚から得るとどこかで聞いたことがあるが、どうやらその通りらしい。控えめなほうじ茶くんの色は赤いマグカップに負け、「ほうじ茶感」が消え失せてしまった。白湯飲んでいるような感覚だった。

 

だが、慣れてくると味が次第にわかってくる。お前あれだな、最初はどんなやつかわからないけどだんだん味が出てくるオードリー若林さんタイプの奴だな。めちゃくちゃ好みじゃん。