文化 1/21

起床してすぐ、僕はカメラを携え渋谷に旅立った。写真を撮るために。昨日書いた通り、とりあえず課題を片付けるためにメルカリで安く買ったミラーレスカメラで写真を撮りに行かないといけなかった。

 

腹が減っては戦ができぬ、ということでまずはラーメンを食べに行った。久々に味噌ラーメンをお店で食べたのだが、あっさりめな味と少なめな量の麺になんだか満足いかなくなってしまっていた。こってり豚骨醤油ラーメンに慣れすぎてしまったのかもしれない。慣れは怖い。

 

とはいえ美味しく味噌ラーメンを平らげ、撮影に向かう。だが、渋谷の街にカメラを携えた人は基本的にいない。そのことに何となく怖くなった。もちろん知り合いに会ったりするわけがないし、知り合いに会いさえしなければ何をしても恥ずかしくないというスタンスで生きてきたのだが、いつの間にそんな発想になってしまったのだろうと怖くなった。結局渋谷では、恥ずかしさを堪えて3枚ほど写真を撮っただけで去ってしまった。

 

とりあえず写真を撮る用のスポットに行こうと思い、オタク心も相まって乃木神社に向かった。乃木神社はいい所だ。荘厳な雰囲気だし「オタクの聖地」感もある。ようやく、カメラの電源を入れる勇気を入れ、パシャパシャと撮り始める。併設されている公園や庭園でも撮る。やってみると結構楽しいものだ。まだまだ初心者なので全く技術は伴っていないが光の加減を調節したりして自分なりの表現をしてみるというのも楽しいものだ。

 

調子が出てきたので街中に出ても色々撮ることができるようになってきた。ちょっとした公園に入ったり街中の建物を撮ったりした。心なしか上達を感じた。カメラを持つと散歩が楽しくなるというのはきっと本当だ。

 

課題も無事終わらせ、帰ろうかとしたが何だか文化的な一日を過ごしたい気分だったので書店に寄り、本を1冊買って帰ろうとしたその刹那、駅の中で「献血」の2文字が目に飛び込んできた。そういえば2年くらい献血をしていなかったのでボランティア精神が久々にビンビンして入ることにした。特に感じたことは無い。

 

家に帰って本を読んでアメトークを見て。文化的だったぁ。