赦し 2/3

午前10時、今日もいつものようにすっきりしない目覚め。なぜすっきりしないかって?そりゃあ、今日はやらかしの件で謝らないといけない日だから。とりあえず気を紛らわすためにバラエティを観ながら昼食を食べて昼寝して、全裸監督を一気見した。

 

午後5時52分、いよいよバイト先の扉を開ける。控室(あの部屋の名前なんて言うんだっけ、そうだ休憩室だ)で着替えようとしていたら店長にすれ違った。

 

僕「すみませんでした...本当にすみません...(蚊の鳴くような声)」

店長「おいっ!おいおい!おいっ!」

僕「本当にすみませんでした...(0.00001デシベル)」

店長「気にすんな気にすんな〜」

 

後で詳しく聞くと、現金書留でお金だけ送って対応は終わりだということ。「次同じミスしなければいいから」と言って許してくれた店長はなんだか尊かった。許された、というか赦されたという感じだ。結局この日はそのことを一切思い出すことなく退勤できた。

 

過度の気にしぃな僕の気の動転はこれで一件落着だ。よかったよかった。無事に全裸監督も見終わったし、今日はいい一日だった。いぇい。