祝われる側 1/11

成人の日。僕も新成人の一員であるので祝われる側だ。ドミノピザで新成人はピザが1枚無料で貰えるキャンペーンをしていたので、先輩が僕の成人祝いピザパを開いてくれた。僕は出会いに恵まれている。たとえインターネットが嘘の「新成人おめでとう」で溢れていても、現実世界で祝ってくれる人がいる。普通のドミノピザだったが、TPOによっては僕の心のドミノが綺麗に倒れるのだ。この比喩微妙だな。

 

その後は翌日に控えたテストに備えるためいつものようにガストに赴き机に向かう。乃木坂のラジオを聴きながらスラスラとシャープペンを走らせる。テスト前日の出来としては微妙だったが、まあ及第点だ。中間テストの結果も悪くなかったし、たぶん単位は貰えるからまあ良しとしよう。ここら辺はいつも通りすぎて深堀するものはない。

 

夕食に久々に吉野家で食べようということで吉野家に向かう。ここは長時間滞在する場所ではないので食べ終わったらすぐに去るつもりだったが、食べながら聴いていた秋元康のラジオでの話がめちゃくちゃ面白かったのでしばらく席から動けなかった。傍から見たら吉野家の余韻に浸っている人に見えていたかもしれない。

 

アイドルがよく、「自分は何も持っていない」と相談してくるらしい。でも彼女たちはオーディションに合格したからには、彼女たちなりの「人を惹きつける何か」を持っていて、それの見せ方をわかっていないだけだと彼は語る。そうだよなぁ。本当にそう思う。メンバーの中に特別でない人なんていないし、 他人と比べて落ち込むことなんてするだけ無駄だ。もっと自信を持って堂々とするとみんなもっと輝くのに。プロデューサーという立場の秋元康がそういう視点を持っていてなんだか安心したし、オタクとして嬉しい言葉だった。夢は全力で手を伸ばした1ミリ先にある、いい言葉だ。

あれ、これは「相談に乗せ師」現象か?